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天然のエナジードリンク、抹茶の新しい楽しみ方を体験する「イップク アンド マッチャ」

Hisato Hayashi
テキスト:
Hisato Hayashi
Editor/Writer
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コレド室町のオープンが記憶に新しい日本橋界隈(かいわい)。商業施設でにぎわいを見せる観光の場として発展目覚ましいこの土地は、もともとは東京証券取引所を中心に証券会社が数多くオフィスを構える金融街でもある。さまざまな目的で人々が行き交うこのエリアに、一息ついて気持ちをリセットするのに最適なイップク アンド マッチャ(IPPUKU&MATCHA)がオープンした。テイクアウトで気軽にも、個室でゆったりとお茶を点(た)ててもらうことも、2通りの抹茶の楽しみ方ができる宇治抹茶の専門店だ。

抹茶は天然のエナジードリンク

イップク アンド マッチャ(IPPUKU&MATCHA)

近年抹茶は、健康志向の高まりを受けて欧米を中心にブームを巻き起こしている。栄養素については少し挙げるだけでもたくさんの効果が見られるが、ビタミンのほかにテアニンやカフェインによる集中力の高まりと持続力に注目してほしい。抹茶は茶葉そのものを粉にしていることから栄養成分を丸ごと取り込める、まさにエナジードリンクだ。

イップク アンド マッチャ(IPPUKU&MATCHA)

 合組(ブレンド)されたものが一般的だが、イップク アンド マッチャ(IPPUKU&MATCHA)で使用する抹茶は、京都・宇治の単一品種、単一茶園の茶葉を使用したシングルオリジンの宇治抹茶。年に一度だけ丁寧に手摘みされ収穫した碾茶(てんちゃ)を使用し、じっくりと時間をかけて石臼で挽いた抹茶を提供している。

作法にとらわれない、新しい楽しみ方

イップク アンド マッチャ(IPPUKU&MATCHA)

 店舗は、通りに面したテイクアウト用のカウンターと奥の個室に分かれ、個室には茶室をイメージしたカウンター席を用意。個室は予約制となっており、小一時間ほどゆっくりと抹茶に向き合う時間を過ごすことができる。

イップク アンド マッチャ(IPPUKU&MATCHA)

 予約制のコースは、抹茶2種・選べるおやつ1種・小さな茶菓子の『シングルオリジン宇治抹茶の飲みくらべとお菓子のコース』(3,800円)、抹茶1種・おやつ1種の『シングルオリジン宇治抹茶とおやつ』(2,100円)の2種類。
どちらのコースにも、抹茶は江戸切子の職人、瀧澤利夫の手がける洗練されたグラスに注がれ、『おやつ』は日替わりの3種類の中から好みのものを1つを選べる。

日替わりの『おやつ』。左奥から『季節の淡雪寒』『雲みたいなチーズケーキ』『バニラビーンズたっぷり かためのプリン』。いずれも甘味には甜菜(てんさい)糖を使用し、抹茶によく合う味わいだ。

イップク アンド マッチャ(IPPUKU&MATCHA)

内装の壁は、左官職人の挟土秀平が手がけたもの

 

サステナブルなテイクアウトカップ

イップク アンド マッチャ(IPPUKU&MATCHA)

店外のオープンスペースには、街のにぎわいを見渡せる広いテラスがあり、テイクアウトした抹茶ドリンクを気軽に楽しめる。
365日と日本橋とコラボした、濃厚な抹茶チョコレートを挟むクロワッサンやブリオッシュも見逃せないが、特筆すべきはテイクアウト用のカップだ。プラスチックを使用せず、折り込まれることでふたとストローが一体型になったアイルランド製の紙カップは環境に優しく、手になじむことから持ち歩くにもちょうど良い。

イップク アンド マッチャ(IPPUKU&MATCHA)

テイクアウトのメニューにはコーヒーブレイクにも代わる『抹茶ラテ』(700円)、『抹茶アメリカーノ』(650円)のほかに、『抹茶ビール』、抹茶の原料である碾茶(てんちゃ)を一晩ジンに漬け込んだ茶のジントニック』などのアルコールも並ぶ。こちらもすっきりと爽やかな味わいから、仕事終わりのリフレッシュにも適している。

自分を見つめ直すリセットタイムに

イップク アンド マッチャ(IPPUKU&MATCHA)

 イップク アンド マッチャ(IPPUKU&MATCHA)の立ち上げには、ブレイクタイムやマインドフルネスにも最適な抹茶の持つ効能を広めたいことのほかに、宇治の伝統を守る抹茶農家をサポートしたい思いもあるそうだ。
気軽にも、じっくりとも、日本橋を訪れた際には次へのリセットに、本物の抹茶を試してみてはいかがだろうか。

イップク アンド マッチャIPPUKU&MATCHA

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