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北海道最南端にある松前は、道内唯一の城下町。北海道まで行かないと手に入らなかった温泉旅館 矢野の『海苔だんだん弁当』が、今だけ数量限定で取り寄せを開始した。
松前名物のこの弁当は津軽海峡の寒のりに、自家製の松前漬けやしそわかめのつくだ煮を添えたもの。真っ黒な見た目はかなりインパクトがあるが、地味ながら実は超高級。というのも、松前の海で手摘みされた希少な松前白神産ののりを、手作業で丁寧に伸ばして天日干しして仕上げ、ぜいたくに重ねているからだ。冷凍発送された弁当は、米だけをレンジで温めて少し蒸すと、磯の豊かな香りがふわっと広がる。究極ののり弁当を味わいたいと、早くもグルメ誌の編集長や料理教室を主宰する料理人など、そうそうたる食通からの注文が殺到しているという。
伝統の味、女将のレシピのしょうゆ仕立ての松前漬けと、若女将のレシピによる能石海深海水の塩仕立ての松前漬けも同時に取り寄せして、味比べをしてみるのもいい。
希少な松前白神産ののりは、松前の言わずと知れた海の幸の宝庫。日本海を北上し、脂が乗った松前沖クロマグロなどの旬の刺し身は絶品だ。温泉旅館 矢野では14代藩主徳廣候の婚礼の祝膳を参考にした藩主料理など、城下町ならではの郷土料理も味わえる。
「これからの旬はエゾアワビとウニです。なかでも天然の生きているウニは松前に住む私たちでさえ、夏にしか食べられない素材です」と女将の杉本夏子は語る。矢野旅館では夏季限定のウニ尽くしのプランもあるという。
いつか岩風呂の温泉や松前の旬を堪能する日を夢見て、『海苔だんだん弁当』に舌鼓を打とう。
『海苔だんだん弁当』の購入はこちらから。
テキスト:間庭典子
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