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台湾のライフスタイル&カルチャーウェブマガジン『初耳 / hatsumimi』が、6月1日から『相着対策 〜面会準備中〜』というプロジェクトをスタートさせた。「台湾と日本で同じデザインのTシャツを着て、次に会える日を待ちましょう」という意味を持つ同プロジェクトは、台湾と日本のイラストレーターやデザイナー、クリエーターらが「初耳 / hatsumimi」をテーマにTシャツをデザインし、それを両国で販売するチャリティー企画だ。利益は、新型コロナウイルス対策支援の一環として、台湾および日本の文化芸術活動団体などに全額寄付される。
参加したのは、『初耳 / hatsumimi』が開催するカルチャーイベントでも人気の出店者や、ウェブマガジンで特集記事を組んだこともあるイラストレーターやデザイナーなど、『初耳 / hatsumimi』ともなじみのある18組。皆、二つ返事で今回のプロジェクトを引き受けてくれたそうだ。
また、今回はチャリティー企画のため、モデルを起用して撮影をする予算はなかったが、マッサージ店の先生や、マンションの管理人、青果店の店主など、近所の人々が積極的にモデルを買って出てくれたのだそう。プロジェクト名に入っている「相着」は造語だそうで、日本人には「愛着(あいちゃく)」を、台湾人には「相箸(シャンズオ)」をイメージしてもらえたらという思いも込められている。中国語で「相箸」は「お互いを支える」という意味。まさにこのプロジェクトは、皆で支え合いながら動いているようである。
同プロジェクトを始めたきっかけについて、『初耳 / hatsumimi』代表の小路輔は以下のように話す。
「台湾で新型コロナウイルスが収束に向かっていても、日本で緊急事態宣言が解除されても、台湾から日本へ、そして日本から台湾へ行くことができる日はまだまだ先になるでしょう。
これまで、台湾と日本のカルチャーイベントを数多く実施してきた『初耳 / hatsumimi』として、このような状況だからこそ、台湾人と日本人が前を向けるようなプロジェクトを実施したいと思いました。そして考えたのが、18人が一つのテーマでTシャツをデザインし、それを台湾と日本で販売するプロジェクト『相着対策 〜面会準備中〜』です。遠く離れている場所で同じTシャツを着ることが、また次に会う約束となったらいいなと思っています」
Tシャツは現在、こちらで販売中。今回は18組の参加だったが、プロジェクトのスタート以降、ほかのイラストレーターやデザイナーたちからも参加の問い合わせがきており、第2弾の実施も検討しているとのことだ。『相着対策 〜面会準備中〜』のこれからの動きにも注目したい。
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