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この約3カ月間、世界の観光産業はほぼ完全に行き詰まり、ホテルや観光名所は閉鎖。ほとんどのフライトも運航が停止されていた。
世界の各国が徐々にロックダウンを解除している今、人気観光地を有する多くの国が苦境に陥っている観光経済を立て直すために国境の開放を始めている。スペインやジャマイカ、タイなどでは、数週間のうちに観光客を迎える予定だ。
ほかの多くの国がもう少し警戒する兆候があるが、南アフリカは2021年2月まで、海外からの観光客を受け入れることはないと表明した。
5月27日に開かれた政府の説明会で、南アフリカの観光省は同国の観光業について国内は2020年12月まで、海外は2021年2月まで再開することは想定していないと発表。5月30日の追加声明で、観光大臣のマモロコ・クバイ・ウグバネ(Mmamoloko Kubayi-Ngubane)は、「この部門の経済回復は、まず国内観光にけん引され、来年は近隣地域の観光と国際観光が続くだろう」と述べた。これは、テーブル・マウンテンのハイキングやクルーガー国立公園のサファリを、2020年の行きたい場所リストに入れていた人にとっては良くないニュースだ。
多くの国の政府や観光業界の関係者は、国際観光がしばらく前のレベルに戻ることはないだろうと予測している。しかし、ある国が公式に、2021年までは観光は全く不可能だと宣言するのは新しいことだ。新型コロナ大流行の第2波が起こる可能性を受け入れた最初の国は、南アフリカということなるのだろうか。
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