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バブル期には全国で数十カ所以上に点在していたものの、来場者の減少や施設の老朽化によって閉館が進み、現在は熱海の一軒のみとなってしまった秘宝館。それら閉館した施設の展示品などを展示し、秘宝館への愛を表現したバー、ニュー秘宝館が、2019年4月6日に大塚にオープンした。
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オーナーは、新宿ゴールデン街のバーで働いていた片品村蕃登(かたしなむら・ほと)。通称ホトちゃん。
ホトちゃんは、北海道秘宝館の閉館(2010年)をきっかけに、スクラップになる運命の展示品の蒐集活動を開始。活動を進めるなかで、秘宝館や東武ワールドスクウェアなどの遊園地の企画や美術を手掛けた東京創研の元社長、川島和人(2016年没)と知り合った。
「バブル期当時の話を聞くのが楽しい」と、毎週のように川島と酌み交わすうちに親しくなり、各地の秘宝館の図面や資料を譲り受ける。現在、それらを書籍化する活動を行なっており、これまでに、別府秘宝館と北陸秘宝館の図面・写真資料集や、実現には至らず幻となった新潟秘宝館といわき湯本藤原秘宝館の企画書などを資料としてまとめ、自費出版している。今後、北海道秘宝館と東北秘宝館極楽殿、嬉野武雄観光秘宝館も取り上げる予定だ。
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壁に飾られた巨大な秘宝館のネオンサインは、嬉野武雄観光秘宝館(2014年閉館)のもの。その足元に並ぶ小人たちは、別府秘宝館にてディスプレーされていたものだ。彼らの舐めるような視線については、店内にある資料集でその理由を調べてもらいたい。
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こちらのロゴは、北海道秘宝館(2010年閉館)のもの
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店内は、カウンターが7席と、小人たちの入ったアクリルボックスもテーブルになっている。
内装と同様に見どころなのが、アルコールメニューだ。ビールや焼酎、ワインなどのベーシックなもの以外では、酒場通にはおなじみのトーインのサワー各種や、擦りおろしたての生姜を使った『大塚名物ジンジャーハイボール』、キンミヤのみりんを使った『みりん ミルク割り』など、つい試したくなるメニュー名が並ぶ。特に『みりん ミルク割り』は、上品な甘みと香りがたまらない一杯だ。ソフトドリンクではバラのシロップを垂らした『クリームソーダ バラ』がおすすめとのこと。
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『みりん ミルク割り』
2018年5月にOMO5や大塚のれん街などの施設がオープンしたことで、 新たな盛り上がりを見せている大塚。中心部の喧騒から離れた路地にひっそりとオープンしたニュー秘宝館は、今後、大塚の新たなディープスポットとして注目を集めそうだ。