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今週末、一夜限りの六本木アートナイトで見逃せない7つの作品

Lim Chee Wah
テキスト:
Lim Chee Wah
Editor-in-Chief, Time Out Tokyo
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六本木で開催される一夜限りのアートフェスティバル『六本木アートナイト』が、今年で10周年を迎える。今回は「夜の旅、昼の夢」をテーマに、国内外のアーティストが参加する。

イベントは5月25日(土)にスタートし、翌日までノンストップで開催。展示されるのは、単なる現代アートのみならず、デザインや映像、パフォーマンス、参加、体験型のインスタレーションなど、さまざまだ。ここでは、無料で鑑賞できる見逃せないアート7作品を紹介したい。

1. フルーツ・ツリー

チェ・ジョンファ(フルーツ・ツリー)※完成イメージ

合成樹脂でできた特大サイズの野菜や果物の彫刻が、六本木ヒルズアリーナを魔法の庭へと変貌させる。韓国のアーティスト、チェ・ジョンファによる作品で、自然界と人工物の双方にある美しさを表現しようとするものだ。

六本木ヒルズアリーナ:5月25日(土)17時30分~翌6時、26日(日)11時00分~18時00分

2. ライフ・ライフ

同じくチェ・ジョンファが、東京ミッドタウンプラザで別のインスタレーションを手がけている。約1万個のカラフルなバルーンが使用されており、楽しく懐かしい子供時代の思い出を呼び覚ますとともに、過剰な消費にあおられる現代の私たちのライフスタイルを照らし出している。

東京ミッドタウンプラザ:25日(土)10時00分~翌18時00分

3. 暗闇の中の虹

台湾・台中生まれのチーウェイ・チョアンによる野外インスタレーション。参加型アートプロジェクトで、黒く塗られた大きなガラスキューブの表面を削って自由にメッセージや落書きをしてみよう。夜になるとチューブの内側がライトアップされ、照らし出される仕掛けになっている。

六本木ヒルズノースタワー:25日(土)10時00分~翌18時00分

4. 囚われる人

©︎Hiroyasu shimo

志茂浩和(しも・ひろやす)による、ホラー映画のワンシーンのように見る人を驚かせるユニークな作品。飲み物を買うまでは、ふつうの自動販売機に見える……。しかし突然、すぐそばに、血も凍るような「自販機の中に囚われた人」の姿が現れる。これは、私たちがいかに現代の経済活動に「囚われて」いるかの解釈を表現しているのだ。

六本木ヒルズノースタワーほか:25日(土)10時00分~翌18時00分

5. フルムーン・エフェクト

田中誠人の作品を見つけたら、多面体の内部に入って、手を光学装置の中に差し入れてみてほしい。すると、複数の手の像が建築物体の内外に投影される。自分の手をフィルターを通して新たに見つめることで、身体と光と視覚感知の関係について、より意識的になれるかもしれない。

六本木ヒルズヒルサイド1階:25日(土)10時00分~翌18時00分

6. 巨人のオモチャの音楽会

スペイン・バスク地方の伝統打楽器チャラパルタを使って演奏するグループ、オレカTXが、巨人の操り人形やスノードームに入ったタンブラー人形などを駆使して、見事なファンタジーの世界を作り出す。

六本木ヒルズアリーナ:25日(土)18時30分~19時00分、26日(日)17時30分~18時00分

7. サーキュレーション

《untitled》2018 「水と土の芸術祭2018」(新潟)での展示風景

何枚もの透明なポリエチレンの膜で作られた、大規模な彫刻のようなインスタレーションは大西康明によるもの。空気の知覚できる物理的な量や動きの大きさを利用している。鑑賞者の動きや空間を吹き抜ける風に反応し、さまざまな表情を楽しめる作品だ。

六本木ヒルズウェストウォーク2階:25日(土)10時00分~翌18時00分

『Seven artworks you must see at Roppongi Art Night 2019』の原文はこちら

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