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名古屋を最も感じられるホテルを選びたいなら、このシンボルタワーに宿泊するのが最適解だろう。
2020年10月1日(木)ザ タワー ホテル ナゴヤ(THE TOWER HOTEL NAGOYA)が、名古屋テレビ塔の4、5階にグランドオープンする。
名古屋テレビ塔は、東京タワーや通天閣などを手がけた名匠、内藤多仲が設計し、1954年に落成された。2005年には国の有形文化財に登録され、今もなお名古屋のシンボルタワーとして多くの人に親しまれている。2019年に耐震工事のため休業していたが、施工を終え、大規模リニューアルを果たしついに開業する。リノベーションしてホテルにするのは、テレビ塔としては世界初の試みだ。
モルタルやレンガ、構造材である鉄骨を内装に取り入れながらも、東海地方の作家によるアートとクラフトを採用したインテリアデザインは、歴史とモダニズムの融合を見事に形にしている。全ての部屋から名古屋の街並みと緑豊かな久屋大通公園を見渡せるほか、宿泊者専用の展望サロンでも美しい景観が楽しめる。
4階のメインダイニングには、八事石坂にあった予約の取れないフレンチレストラン、グリシーヌが移転。東海三県の旬の地場食材を贅沢に使い、郷土の歴史と文化を取り入れた料理「レジョナールキュイジーヌ」を提供する。
1階のカフェでは、自慢のクラフトソーセージで作ったホットドッグとクラフトビールを用意。晴れた日にはテラス席や、目の前に広がる久屋大通公園でのピクニックもいいだろう。
同ホテルは「Re ORIGIN 見つめなおす起源、生まれる起点」をコンセプトに、「泊まる」「食べる」だけでなく、工芸品やアートにもこだわっている。地場産業や伝統工芸と地元アーティストがコラボレーションし、東海地方でしか手に入らないオリジナル製品を開発するほか、アート作品の展示も随所にされている。定期的に開催されるクラフト体験などのワークショップに参加すれば、さらに深く地域の魅力を体感できるだろう。
歴史と革新を感じるシンボルタワーで、地域が持つ魅力を十二分に堪能してみてほしい。
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