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イギリスの週間新聞紙『エコノミスト』の調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニットが、世界で最も物価が高い都市ランキングを発表した。このランキングは130以上の都市の生活費や商品の価格帯を調査したもので、ニューヨークをベンチマークに30年以上行われている。前回の調査は2020年3月に実施された。
消費者物価指数に基づくと、2020年後半はチューリヒとパリ、香港がいずれも世界で最も生活費の高い都市ナンバーワンとして同点に並ぶ結果となった。次いで前回首位だったシンガポールが4位に下落し、大阪とテルアビブが5位。ジュネーブとニューヨークが7位、コペンハーゲンとロサンゼルスが9位となりトップ10入りしている。不思議なことに、今回のランキングには東京は含まれていない。
大阪は前回のランキングで首位に輝いており、香港、シンガポールと並んで世界で最も生活費の高い都市に選出されていた。東京やニューヨークと比べ物価の安いイメージのある大阪が連続で、ランクインしているのは少し意外だ。130都市で138の製品やサービスの価格を調査している。
今回の順位の入れ替わりから、新型コロナウイルスの大流行が生活費だけでなく、消費習慣や世界市場の為替変動にも影響を与えていることが明らかになった。
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