日本の好きなところはどんなところだろうか。我々は、素晴らしい旬の食べ物、いつでもコンビニに行けるところ、さらに、全般に安全なところが非常に好ましいと思っている。もし世界中のどこよりも日本が安全だと感じているなら、それはあなただけではない。経済平和研究所(Institute for Economics and Peace:IEP)による今年の世界平和度指数で、日本は世界9位、アジア太平洋地域で3位となっているのだ。世界で一番平和な場所とされたのはまたしてもアイスランドで、同国は2008年以来トップの地位にある。次いで、ニュージーランド、ポルトガル、オーストリアとなっている。
これは世界平和度指数の第14版にあたるが、新型コロナウイルスの突然の感染拡大により、今年のランキングには新たな要素が加わっている。世界平和度指数では、163の地域(世界人口の約99.7%に相当)が、社会の安全と治安、進行中の国内外の紛争、軍事化という3分野において、平和度がランク付けされている。今年は、この基準にコロナウイルスが追加された。経済平和研究所は、自らが「積極的平和」と呼ぶものに対し、今後数年、同ウイルスの流行がどんな影響を及ぼし得るかに加え、この流行に対する各地域の対応についても考慮した。積極的平和とは、平和な社会の維持に寄与する姿勢や社会構造のことを指す。
今年のランキングに基づき経済平和研究所が述べるところによると、平和度の高い場所は、概して、新型コロナウイルスの流行に対する適応や対応が優れているという。同ウイルスの流行に対する日本の対応、つまり、厳格なロックダウンではなく緊急事態宣言発令という対応が、日本のトップ10入りに寄与した可能性はある。とはいうものの、日本は前年の世界平和度指数でも9位となっている。特に現時点においては、このように順位に変動がないということは、何が要因か語られるべきものがある。
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