[title]
キングスクロスのハウス・オブ・イラストレーション(The House of Illustration)は素晴らしい場所だ。歩き回り、素敵な絵を眺め後は、近くの大きなウェイトローズのワインバーへ立ち寄る楽しみもある。敢えて言うならば欠点の一つは、展示空間が少々小さいということだろう。
どうやら、ロンドンにいるギャラリーの神がその欠点に耳を傾けてくれたようだ。ハウス・オブ・イラストレーションは、名称をクェンティン・ブレイク・センター・フォー・イラストレーション(Quentin Blake Centre for Illustration)に変更し、緑豊かなイズリントンへ移転する準備をしている。移転先はとても広大。敷地内には18世紀と19世紀に建てられた四つの工業ビルがあり、ロンドンで唯一残る風車も見られる。800万ポンド(約11億円)をかけたリノベーション完了後、ここは世界最大のイラストレーション専用アートスペースとなる。
イギリスの児童文学作家のクェンティン・ブレイクは、「自分の名前が自分が愛している芸術のための国際的な拠点、そしてビジュアルという言語で話してはいるが、全ての人に理解されているアーティストたちと関連付けられることを非常に誇りに思っている。素晴らしい場所になるだろう」 と述べた。
キングスクロスの旧ギャラリーはロックダウンのため、3月にすでに閉鎖。新しいスペースのリノベーション工事は2021年6月に始まり、2022年秋のオープンを予定している。
関連記事
『アメリカの博物館と美術館、3分の1が2020年末までに閉鎖危機』