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2020年10月中旬、モントリオール市は、ダウンタウンの中心部にある目抜き通りであるマギル カレッジ通りを「都市の森」、そして歩行者中心の公共広場に変えるためのデザインを発表した。モントリオールにおける緑地創出と、ヒートアイランド現象の削減促進を象徴するプロジェクトになりそうだ。
このプロジェクトに設定されている目標は、以下の五つ。
・植生を配置すること
・山の景色を妨げないようにしながら歴史的、遺産的側面を維持すること
・市民のためにリラックスできる雰囲気を作ること
・交通やサイクリストと調和した公共空間を作ること
・持続可能な質の高い素材を使用すること
発表されたデザインには、たくさんの街路樹と水辺を見ることができる。北側の望めるのは、マギル大学のキャンパスと街のど真ん中に位置する山、モン ロワイヤルだ。これらは初期のイメージであり、最終的なコンセプトは2021年の春に発表され、工事は2023年から2024年の間に開始される。
On connait enfin l’équipe lauréate du concours international de design pour la future place McGill College! Je suis éblouie par la qualité du projet retenu et je suis convaincue que les Montréalais·es vont se l'approprier. https://t.co/vor0kjYuYH #polmtl pic.twitter.com/XGR3rwoNft
— Valérie Plante (@Val_Plante) October 15, 2020
モントリオール市長のバレリー・プランテは、Twitterで受賞作品を共有し、以下のように述べた。「私は選ばれたプロジェクトの質の高さに驚いています。モントリオールの人々が、この場所を自分のもののように利用してくれると確信しています」
コンペを勝ち抜いたのはカナダとスウェーデンの合同チームで、都市景観デザインのciviliti、多分野のデザインを手がけるMandaworks、建設土木会社のLasalle-NHC、照明デザインのUDO Design、環境分野のコンサルを手がけるBiodiversité ConseilやLamontagne Consultants、建築事務所のEVOQなどが参加している。
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受賞デザインとともに、チームが発表した声明でプロジェクトについて、「木々で覆われた岸辺は、長いベンチが続いているような場所になる。水と自然を取り入れた本格的で多様性に富んだ都市環境ができるだろう」と意気込みを伝えている。
現在、マギル カレッジ通りは、メトロポリタンエクスプレスネットワーク(REM)の駅建設に向け、大規模な再開発が行われている。今後、ヴィルマリー広場、その周辺の遊歩道、イートンセンターが大きく変貌を遂げる。
マギル カレッジ通りの工事が終わった後、モントリオールの人々は新しく通りが再建されたのではなく、きっとまったく新しい環境が誕生したと思うだろう。
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