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誰でも家のどこかに、古いバンドTシャツやライブの思い出に買ったキャップなどのアーティストグッズがあるだろう。しかし、まだ買ったことのないグッズがあるはずだ。そう、マスクだ。
ただ、それも過去の話になるかもしれない。アメリカでは公共の場でのマスク着用が正式に推奨され、アーティストは開催できないライブに代わる収入源を探している。その結果、ここ数週間でマスクがアーティストグッズとして売り出されるケースが増えている。
2019年に再結成したエモロックバンドのマイ・ケミカル・ロマンス、メタルの大御所であるメガデスやコーン、ポストハードコアシーンを代表するサーズデイなどが先陣を切り、先月からマスクを販売している。既存のTシャツをマスクに改良して売っているバンドもある。また、マスクを売るバンドのほとんどが、収益を医療慈善団体に寄付しているということも注目に値する。
マスクをアーティストグッズ化する動きは、ロックバンド周辺以外でも進んでいる。ユニバーサルミュージックグループ傘下のブラバド(Bravado)は、アーティストマスクの特設サイト、We've Got You Coveredを立ち上げた。このサイトでは、ユニバーサルミュージックからリリースしてるアーティストのロゴ入りマスクが購入可能だ。ラインナップされているのは、アリアナ・グランデ、ジャスティン・ビーバー、ビリー・アイリッシュ、ザ・ローリング・ストーンズ、ザ・ウィークエンド、クイーン、ブラック・サバス、そしてフランク・シナトラまで、さまざま。現在のところ(日本からは購入でいないようだが)、アメリカでの販売価格は一枚15ドル(約1,600円)、イギリスでは15ポンド(約2,000円)、ドイツでは15ユーロ(約1,750円)だ。
ブラバドによると、収益の100%はイギリスのヘルプ・ミュージシャンズ(Help Musicians)やアメリカのミュージケアズ(MusiCares)など各国のパートナーを通じ、音楽コミュニティーを支援するために使われる。
マスクをするついでに、お気に入りのアーティストを紹介するというのもいいかもしれない。
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