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『ミシュランガイド東京』で9年連続三つ星を獲得している日本料理 龍吟(以下、龍吟)が、ゴージャスな鍋のテイクアウト販売を行っている。龍吟は2003年12月に六本木の裏路地にオープン、2018年8月には東京ミッドタウン日比谷に移転した。
現代日本料理の旗手の一人、山本征治の「日本料理は季節の恵みを味わうこと」という思いを受け継ぎ、オープン当初からメニューは全国各地から仕入れた旬の食材で作り上げた『おまかせコース』のみ。山本の料理は、五感が研ぎ澄まされるようなぜいたくな味わいが特徴で、官能的な日本料理とも評されてきた。そのため、日本人の食通はもちろん、外国人観光客の間でも「東京に行ったらぜひ足を運んでみたい店」と評判だ。
龍吟がテイクアウトメニューとして販売を開始したのは、家庭で楽しめる『龍吟鍋セット』だ。テイクアウトメニューも『おまかせコース』同様に化学調味料や保存料不使用で、「日本の豊かさ、そして本物の魅力」をコンセプトとした同店の味わいが堪能できる。
メニューは『夏のしゃぶしゃぶ』(5万円)、『すっぽん鍋』(4万円)、『アワビとフカヒレ、車海老真蒸の贅沢鍋』(6万円)、『牛テールと鴨の鍋』(4万円)の4種類で、全て2人前の料金となる。
注目はなんといっても『夏のしゃぶしゃぶ』だ。こちらは、龍吟オリジナルのハモを使ってもの。骨切りを施したハモの身は締めた後硬くなる前の、プリプリの状態で食すのが最も美味とされている。その品質を保つために、手渡しから5時間以内に食べられる人に向けた限定メニュー。ハモの骨や頭を野菜と一緒に煮込んだスープも滋味深い味わいで後を引くおいしさだ。
骨切りを施したハモの身は繊細で、わずかな衝撃にも耐えられないくらいもろいと言われており、素人に処理できないのではないかと危惧する向きもあるかもしれないが、安心してほしい。ハモの処理はもちろん、薬味や卵、雑炊用の飯まで付いており、カセットコンロと鍋だけを用意すればいい。一次調理は済んでおり、基本は温め直すだけでOKというのも心強い。さらに、YouTubeに食べ方の動画もアップされている。
『夏のしゃぶしゃぶ』の予約受け付けは、前々日(2日前)の22時まで(03-6630-0007)、当日でも対応できる場合があるので要確認。商品の受け渡しは15~20時、タクシー配送も可能だ。
テキスト:長谷川あや
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