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Shakespeare and Companyはパリに欠かせない書店。左岸の活気に満ちたカルチエ・ラタンの中心地、ノートルダム寺院のちょうど向かいにある。店の創業は1919年で、アーネスト・ヘミングウェイ、ガートルード・スタイン、ジェームズ・ジョイスなどが、文化サロンのように利用。1951年に現在の場所に移転してからは、ジェームズ・ボールドウィンやアレン・ギンズバーグが常連になった。またこの店は、手伝いや朗読をなどしてもらう代わりに、若い作家たちを無料で店に住まわせていることでも知られている。
しかし、オープンからちょうど1世紀が過ぎた今、同店は閉鎖の危機にあるという。売り上げは2020年3月から80%近く減少。現在のオーナーは、10月下旬に発表された声明の中で「多くのインディペンデントなビジネスをしている人たちと同じように赤字が続いているが、私たちは前に進む道を見つけようと奮闘している」と述べている。
フランスの全ての書店は、新たな全国的なロックダウンにより、一時的な営業停止を余儀なくされている。今後数カ月間を生き残るため、Shakespeare and Companyは危機にあることを公表した。支援の方法はシンプル。店では人々に、英語本のほか美術本や写真本が充実しているオンラインショップを利用するよう促している。もしあなたが『エミリー、パリへ行く』に影響を受けて、パリが気になっているのであれば、英語で書かれたパリに関する本を探してみるのはどうだろう。注文は世界中どこからでも可能。オリジナルスタンプを押したり(無料)、タイプライターの詩(1ユーロ、約122円)を挟み込んだりする、注文のカスタマイズも楽しい。
この店のような象徴的なインディペンデントビジネスがつぶれるのは悲劇だ。もしあなたが友人や親戚、もしくは自分自身のための贈り物、コロナ禍に読む本を探しているなら、Shakespeare and Companyのオンラインショップで買ってみるのもいいだろう。
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