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経済活動再開の第2段階にあるニューヨークでは、屋外席を使って営業をするレストランが増えている。そういった店が気にしなければならないのが、ソーシャルディスタンスの標準値、6フィート(1.8メートル)だ。この距離を取るため、レストランではテーブルを離したり、ピザ窯で使うピザピールで料理を運んだりと、試行錯誤を続けている。近々、人とのやり取りが不要の店もオープンする予定だ。ニューヨークの飲食店が、どんな風にソーシャルディスタンスを確保しているのか見てみよう。
パーテーション
内向的な人にとっては夢のような空間だろう。保健当局はマスクを着用し、人と6フィート離れることを推奨しているが、一部のレストランではさらなる対策を進めている。ミッドタウンのウェストビル(Westville)では、テーブルとテーブルの間に木製のパーテーションを導入。目を閉じると、自分だけのダイニングルームに居るような気分を味わえるだろう。
自動販売式食堂
2020年7月、1930年代のニューヨークで大流行した自動販売機で食事を売る食堂が、イーストビレッジに復活する。手がけるのは、ブルックリン・ダンプリン・ショップ(Brooklyn Dumpling Shop)。フレンチオニオンスープ、ラム肉のジャイロ、パストラミなど32種類の餃子が楽しめる。もちろん、店員とのやりとりは無い。
瞑想ゾーン
ここ数カ月の隔離生活で疲れを感じていても仕方ないだろう。ガーデン・オブ・ラブ(Garden of Love)は、一つの区画を占めていて、ダウンタウンで最も広いアウトドアレストラン。瞑想プールでは、半径6フィートに誰にも邪魔されないという安心感の中で、リラックスした時間を楽しめる。
植栽
おしゃれでデザインにこだわるダイニングレストランの多くは、緑を利用して今の雰囲気を演出。ウェストヴィレッジのオステリア57(Osteria 57)では、店先に人工芝のようなマットを敷き、テーブルの周囲に生垣を置いて屋外席を作っている。
ピザピール
ピザでもチキンパームサンドイッチでも、フォルニーノ(Fornino)での注文は、ピックアップウインドウ前でピザピールから受け取る。これなら、誰かと近づき過ぎるという心配はいらない。近くのブルックリンブリッジ・パークのピア6のテーブルに座って、マンハッタンの高層ビルを見ながら食べるのがおすすめ。
あずまや
ペンステーションの近く、8番街にあるウォルターズ・バー(Walter’s Bar)は、あずまやの設置を試みている。いい点に目をつけたが、屋外席の提供がしばらく続く間に、もう少し整えたほうがいいだろう。
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