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2020年にはすでにリスクが多過ぎるが、セックスをすることはそのうちの一つであるべきではない。ニューヨーク市保健局が、2020年6月からセーファーセックス製品とHIV自己検査キットを宅配する新しいプログラム「Door 2 Door」を開始したのはそのためだ。
同市保健局では、毎年、NYCセイファー・セックス・ポータル(NYC Safer Sex Portal)を通じ、約3000万個の男性、女性用コンドーム、潤滑油パックを、市内の3500以上の非営利団体や企業に配布している。これらの組織の多くが活動の縮小や停止をしなければならなくなった今、以前の状態に戻るまで、保健局はDoor 2 Doorを強化していく方針だ。
ニューヨーク市民であればここに登録することで、ONE社製品のラインナップから『NYCコンドーム』や『潤滑剤パック』など、希望するアイテムを選ぶことができる。
コンドームをポストに投函されることに不安があっても大丈夫だ。プレスリリースによると、コンドームは30個単位で「目立たないように梱包された封筒」に入って届くという。30日ごとに一人1回オーダーが可能で、1回で選べるのは二つの製品のみとなる。
保健局はまた、チェルシーとフォートグリーンにあるセクシュアル・ヘルス・クリニックで、緊急避妊、PEP療法、初めてHIV治療を受ける人に対するART療法、18歳未満の人を対象とした性感染症 (STI))の検査などに限定して、予約なしでの診療にも対応。セクシュアル・ヘルス・クリニックでは、電話を使った遠隔医療サービスも受けられる。
保健局の局長補佐であるオニ・ブラックストックは、「新型コロナウイルスが世界的に大流行している間でさえ、セックスは多くの人々の健康と幸福のために重要な役割を果たしている。市民が今の現実に適応しているように、我々のサービスモデルも変えて行かなければならない。今回のプログラムでは、市民が家にいながらにして、性の健康についての行政サービスを利用できるようになる」とプログラムの意義を語った。
また、ONE社のCEOで創業者のデヴィン・ウェデルは、「コンドームが必要になったとき、保健局ではいつでも準備ができています。私はこの施策に関わったスタッフの献身と創造性に刺激を受けました。彼らはコンドームと安全なセックス用品への継続的に提供するために尽力しています」と述べている。
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