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ニューヨーク地下鉄、6割の駅で非接触型決済端末を導入完了

23年のメトロカード廃止に向け準備進む

Shaye Weaver
テキスト:
Shaye Weaver
Editor, Time Out New York
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多くのニューヨーカーは今あまり地下鉄を利用しておらず、乗車率は新型コロナウイルスの大流行前の20%まで落ち込んでいる。そのなかでニューヨーク州都市交通局(MTA)では、改札への非接触型の決済端末、OMNYの導入を加速させている。

2020年8月13日、MTAは路線網内にある472駅の3分の2に当たる310駅へのOMNY端末を導入したと発表。今回設置完了したのは、4、5ラインの全駅、2、3ラインでは一つをのぞく全ての駅だ。MTAによると、新型コロナウイルスの大流行による設置の遅延はわずか6週間だったため、年末までには全ての地下鉄駅にOMNYが設置されると見込みだという。なお、現在使われているメトロカードは、2023年に廃止予定。

MTA OMNY Map
Photograph: Courtesy MTA

OMNYの利用はとても簡単。クレジットカードと連携済みのスマホやスマートウォッチ(フィットビットも使える)、もしくは、非接触ICチップ付きのクレジットカードやデビットカードなどをタップするだけで改札を通ることができる。2019年の導入以降、OMNYがタッチされた数は600万回以上。OMNYを利用してMTAの交通網を使う乗客の増加率は、2019年8月からは168%、2020年5月からは50%を記録した。

OMNYのプログラムエグゼクティブであるアル・プトレは、「世界的なパンデミックでさえOMNYの素早い導入を止めることはできない。最高の速さで走り続け、この画期的な新運賃支払いシステムの最後の3分の1を年末までに完成させたい」と意気込みを語っている。

それまでには、もっと多くの人が地下鉄に戻ってくることを願うばかりだ。

原文はこちら

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