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ニューヨークの年越しイベント、オンライン開催の詳細公開

ボールドロップや花火も楽しめる「仮想タイムズスクエア」がオープン

Shaye Weaver
テキスト:
Shaye Weaver
Editor, Time Out New York
Times Square New Year's Eve
Photograph: Shutterstock/Simon D
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新型コロナウイルスの大流行は、最大で、ニューヨークを最も象徴する大みそかの祭典にも、当然のように影響を及ぼしている。

大みそかのタイムズスクエアには、例年であれば100万人が訪れるが、今年は一般開放されない。カウントダウンイベントの主催者は、新年が始まる瞬間を告げる「ボールドロップ」を、今年初開催となるバーチャルイベントで開催。世界中の人々に参加を呼びかけている。

VNYE(Virtual New Year's Eve)と名付けられたこのイベントでは、バーチャルリアリティーと拡張現実をベースにしたプラットフォームを通じて、モバイルデバイスやパソコンからニューヨークでの年越しを体験できる。

参加者は自分のアバターを作成して、大みそかの活気に満ちたバーチャルなタイムズスクエアを探索。ゲームや「無重力」でのダンス、展望台からの眺めのほか、アレックス・ボエらのコンサート、世界のデジタルアーティストの作品を集めた展覧会なども楽しめる。また、会場内で紙吹雪を集めると、アバターのカスタマイズに使えるポイントを獲得できる。

もちろん、大みそかにタイムズスクエアを訪れる人にとっての目玉であるボールドロップと、その後に続く花火、紙吹雪のシャワーは、今年も楽しむことができる。特にボールドロップは、現実のタイムズスクエアで開催され、11台のカメラを使ってバーチャル世界へも生中継される。さらには、世界中の大みそかの様子、米航空宇宙局(NASA)の国際宇宙ステーションの様子も見られる予定だ。

ボールドロップが行われる建物であるワン・タイムズスクエアを所有するジャムスタウンの社長、マイケル・フィリップスによると、今年はタイムズスクエアに人が集められないことが明らかになった後、同社では2020年5月からバーチャルでのイベント開催を計画し始めたという。

フィリップスは、12月中旬に行われた会見で、「この企画は安価では実現できるものではなく、大掛かりです。人々が参加できる方法を考え、2020年の一時停止状態から動き出せる雰囲気を作ることが最終的なゴールでした。そんななかで、我々の最大の課題は、プロジェクトの規模を把握すること。毎週、新しいパートナー企業が登場し、『参加します』と言ってくれました。そうしたことが、プロジェクトを次のレベルへ駆り立ててくれたのです。難題が2週間続いたり、時差を超えて海外ともやり取りすることもありました。やらないという選択肢はなく、やるしかなかったのです」と語った。

ジャムスタウンとパートナー企業は、そのバーチャルタイムズスクエアを今後数年間、大みそかの祭典の一部にし続ける可能性も考えているようだ。フィリップスは、今年のVNYEは未来におけるこのカウントダウンイベントがどのようになり得るかの「ベータテスト」であり、将来的には、さらに複雑な企画が追加される可能性があると示唆している。

彼は続けて「100年以上の歴史を持ったボールドロップが行われている場所であるワン・タイムズスクエアのオーナーとして、時代の移り変わりを見守ってきました。時が経ても、ボールドロップは『希望』『振り返り』『つながり』のシンボルですが、2020年を終え、2021年を迎えようとする今、一番重要なことだと思います」と述べた。

VNYEのバーチャル世界へは、2020年12月19日(土)にリリースされる無料アプリからアクセス可能だ。

原文はこちら

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