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ニューヨークのロングアイランドシティにあるラヴェルホテル(Ravel Hotel)は2020年6月下旬、プールを含む三つの屋外スペースの営業を再開した。入店には、ある一つの条件をクリアする必要がある。それは、ホテルが実施する新型コロナウイルス検査の受診だ。
ホテルを経営するラヴェル・マネージメント・グループ(Ravel Management Group)のマネージングパートナーであるフランク・アレッシオは、この検査はゲストやスタッフの安全を確保するためのものだとし、「ニューヨーカーは立ち直る力にあふれていると思う。彼らは、外に出ることが好きで、それを楽しむ。大半の人はすでに外に出ている。歩いている人をよく見るだろう」と述べた。
検査に「合格」したゲストには、リストバンドを渡される。これがあれば、ホテルのプール、プロフンド(Profundo)でリラックスしたり、屋上に新しくオープンしたペリボリ(Perivóli)というレストランでギリシャ料理にインスパイアされた食事に舌鼓を打つことができる。さらにマンハッタンの絶景を見たいなら、ペントハウス(The Penthouse)へ行くのもいいだろう。
営業は、月曜から木曜で、予約制となる。アレッシオによると、すべてのテーブルは6フィート(1.8メートル)間隔で配置され、常に消毒される。彼は、マイアミのアンダーグラウンドパーティーでウイルス検査が行われていることを聞き、ホテルでの検査導入を思いつき、コストが低くて精度が高い検査方法を研究したそうだ。
「一般の人たちどう考えるかは分からないが、この方針に価値を見出してくれる人がいると思う。すべての人を満足されるものは非常に難しい」と、取り組みへの思いを語っている。
ニューヨークのレストランやバーがこれまで以上に屋外の席に目を向けている中、ラヴェル・ホテルはこのような方法で屋外エリアのみ営業を再開した。ニューヨークの市政府と州政府は、ほかの州で感染拡大が続いていることを受け、7月1日に、経済再開の第三段階の中にある、屋内スペースの利用開始について延期を発表したばかりである。
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