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新型コロナウイルスの大流行以降に増えたリモートワークは、多くの人が問題なく取り組めているだろう。しかし、流行の第2波(または第3波)によるロックダウンのリスクを抱えたまま、窮屈な自宅の部屋でさらに数カ月を過ごしたいと思うだろうか。
メールやビデオチャットアプリのおかげで、このような奇妙な時代に、多くの不安を抱えた会社員が一つの場所に根を下ろしている必要はほとんどないのかもしれない。より楽しく、明るく、安価な場所へしばらく拠点を移すことに憧れを持つ人も多いはずだ。
世界中の国々が国境を旅行者へ再び開放し始めるにつれ、短期より長期の滞在を重視しする観光地が増加している。なんと、最大1年間の滞在と労働を許可する新しいビザプログラムを整え、のどかなリモートワークに適した場所として売り込もうとさえしている国もあるのだ。
例えば、カリブ海のビーチからZoom会議に参加したいのであれば、バルバドスへ行くのはどうだろうか。5万ドル(約530万円)以上稼ぐ人なら誰でもリモートワークしながら1年間滞在できる制度を導入すること発表している。この計画について同国首相のミア・モトリーは最近ワシントン・ポスト紙に対し、「太陽の光、海はとても力強い。説明は難しいが、どちらも治癒力があると思う。ぜひそれらを共有したいと、我々は考えたのです」と語った。確かにその通りだ。
一方、ヨーロッパでは、バルト三国の美しい国エストニアが、待望の 「デジタルノマド」 計画をまもなく開始する。応募はまだ始まってないが収入には基準が設けられ、国外の雇用主と雇用契約を結んでいるか、自分の会社を海外に登録しているか、主にエストニア以外の顧客向けのフリーランサーとして働いているかのいずれかが求められる。
ヨーロッパとアジアの交差点の国として知られるジョージアもまた、滞在可能期間は未定だが、外国人観光客がリモートワークすることができる新しいビザプログラムを立ち上げると発表。このプログラムは 「全ての国の市民」 に提供され、フリーランサーと自営業者を対象としている。
このビザプログラムに利用するには、個人情報、就労証明書、および14日間の隔離を受けることを認める文章などが求められる申し込みフォームに必要事項を記入し、「事前確認」 を得るだけでよい。この制度はジョージアに6カ月以上滞在したい人に適用される見込みだ。
北大西洋にあるイギリスの海外領土、バミューダもリモートワーカーを1年間受け入れるプログラムの導入を発表している。対象は、「合法的な」 海外企業または自社で働いていて、健康保険に加入している人。申し込みは、2020年8月1日(土)から開始される。
カリブの透き通った海、最先端のバルト三国の建築、息を飲むようなコーカサス山脈のトレッキング、バミューダのおかしいほどインスタ映えするピンク色のビーチといった選択肢があれば、理想的なホームオフィスが一つは見つかるだろう。これらの場所に移れば、バーチャルではなく本物の景色をZoomの背景にできるのだ。
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