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ビリー・アイリッシュが、宮崎駿作品の大ファンであることはよく知られている。グラミー賞を受賞した10代のアイリッシュが最新シングル『My Future』のミュージックビデオをリリースすると、ファンたちはこの映像がジブリ作品風なことにすぐに気付いた。
Apple Musicのゼイン・ロウとのインタビューで、アイリッシュは1カ月間の自宅での外出自粛生活中に、同じくミュージシャンである兄のフィネアス・オコネルと一緒に曲を書いたと話している。2020年7月30日にリリースされたこの曲は2日間で書かれ、その後オコネルと一緒に地下室で録音された。
曲は、自分一人でいることを楽しみ、自己成長を受け入れることがメッセージとして込められている。それを映像の中でアニメになったアイリッシュを、地面から急速に芽を出した植物が、空に向かって持ち上げられるシーンが象徴していると言えるだろう。
宮崎駿は、労を惜しまずに手描きすることで有名なため(1分の映像を作るのに、1カ月かかる場合すらある)、熱狂的なジブリファンが、この映像とオリジナルのジブリ作品を比較するという考えをあざ笑うのも、理解できないわけではない。
オーストラリアのアニメーション会社であるStudio Chopが制作したこの作品は、たしかにジブリほど精巧ではないかもしれない。しかし、葉や少し不思議な植物の上に垂れる雨滴の描写などは美しく、少なくともアイリッシュがジブリ作品が大好きで、影響を受けていることが明確に分かるものに仕上がっている。
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