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シンガポール政府による感染拡大を防ぐためのコミュニケーション

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
Angelina Bambina/Shutterstock
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新型コロナウイルスが世界中で拡大する中、公衆衛生を管轄する各国の政府機関は、感染者数や拡大を防ぐための注意点など、新型コロナウイルス関連情報を公式サイトやSNSアカウントを通じて発信している。

その中で、タイムアウトシンガポールが紹介する、シンガポールの保健省(通称:MOH)が行うインフォグラフィックを使った情報発信が目を引く。MOHの公式サイトを見てみると、手の洗い方、病院へ行くタイミング、DORSCONと呼ばれるシンガポールにおける警戒レベルなど、今知るべきトピックについてポイントを分かりやすく表現した画像ファイルが並んでいる。これらは国民が自由に使うことができ、JEPGやPDFのダウンロードファイルも可能だ。

「Stay Safe With The 5M's」というタイトルのインフォグラフィックを見てみよう。オレンジ(上から2番目)の警戒レベルが宣言されている中で、安全に生活するための5つのティップスをMが頭文字の単語で始まるテキストで紹介している。

soonmin chaou

「5つのM」のティップスにはこうある。

・Manage my health(自身の健康管理をする)

Maintain clean hands(手を清潔に保つ)

Minimise contact (「体調不良の人との」接触を最小限に抑える)

Mask up when unwell(調子が悪い時はマスクをして「そして、すぐ病院へ」)

Monitor the news(「政府のサイトとSNSで」最新情報の確認を)

ティップスやデザインはシンプルで、かつカラフルな色使いでであるため、ポスターとしてどこかに掲示されていても、SNSにポストされてもとても目立つだろう。また、多民族国家のシンガポールらしく中国語版やタミル語版も用意されている。

soonmin chaou

シンガポール以外でも、オーストラリアの保健省やアメリカの疾病対策センター(CDC)などが同様の取り組みを行っている。今回の危機について各国のアクションは、奇しくもその国の危機対応の「実力」が垣間見れる機会ともいえる。

オーストラリアとアメリカ

今はフェイクニュースも含めて多くの情報があふれ、個々の人と情報の接点となるデバイスが多様化している時代。そのような社会では、シンガポールの例のように、中央政府や地方自治体がスマートに、一際目立ち、かつ外国人を含む誰もが理解できるように正しい情報を発信していくことが必要とされている。

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