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6週間という長い期間を経て、ギリシャは徐々にロックダウン解除に着手し、夏休みをも救おうとしている。
5月頭に行われたCNNとのインタビューで、ギリシャの首相キリアコス・ミツォタキスは2カ月に及ぶ規制緩和計画が完全に成功すれば、7月1日(水)までにヨーロッパ水準での感染症対策を行いながらの国境再開が可能になると予測を立てていた。
首相は、5月20日に発表された新しい声明の中で、国内ホテルの再開時期を早めて6月15日(月)からの営業を許可し、海外からの観光客を歓迎するべく7月1日には国際線の運行が再開される予定だと発表した。
観光大臣のハリー・テオカリスは、ギリシャへのフライトを再開する国のリストを5月末までに公表する予定。リストの中には、ギリシャとのトラベルバブルの形成を検討していると報じられたイスラエルとキプロスをはじめ、ブルガリアとドイツも含まれる可能性が高い。しかし、そもそもリストに載りたくない国はないだろう。
旅行者がギリシャに行けるようになっても、多くの島へ渡ることを含め特定の活動が制限される可能性がある。「社会的距離を取る、バーが開いていないなど、今年の夏のギリシャでの観光は、これまでに体験したものとは少し異なるかもしれない。しかし、世界的な感染数が下落傾向にある限りは、素晴らしい経験を得ることができると考えている」とミツォタキスは、同じCNNのインタビューで述べている。
ギリシャ当局はまた、外国人観光客の入国を再び許可する前に、ホテルやプール、ビーチ、飛行機向けの新しい衛生管理ルールを打ち出している。現在は、全ての新規入国者は14日間の検疫の対象となり、クルーズ船、ヨット、セーリングボートはギリシャの港への入港が禁止。
しかし、ギリシャ政府は6月中旬にこれらの入国に関する対策を解除する意向だ。つまり、ギリシャ旅行への壁は、旅行者の住んでいる国が出国を許容するか(再入国の際の隔離措置と引き換え)という点だけになる。
だから信じられないかもしれないが、今年の夏の穏やかなビーチでの休暇の夢は結局のところ、それほど現実離れしたものではないのかもしれない。ウーゾだって存分に飲めるだろう。
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