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コロナ禍の制限があるなか、オープンエアである公園は、友達や恋人と会う場所としては最適だ。しかし、芝生はぬれていて、ピクニックテーブルは満席。そんなときはどうするか? 自分で「ソーシャルディスタンスベンチ」を持っていけばいいのだ。2020年は何でもありの年。率直に言って、アイデアは奇抜な方がいい。
アムステルダムを拠点とするデザイン会社Object Studioは、屋外で一緒に座っても互いに安全な距離を保つことができるようにするために、『CoronaCrisisKruk』というハンドル付きの小さなベンチを開発した。
バーチ材合板でてきたこの製品は、1.5メートル離れた二つのスツールで構成されている。この間隔はオランダとほかのいくつかの国で推奨されているソーシャルディスタンスの最小値。中央にハンドルがあるため、手で持ち歩き、好きな場所に置くことができる。
二つのスツールの間には、「間違いなく素晴らしい公園(Met afstand het leukste park)」などといった、ソーシャルディスタンスを意識したメッセージが施されている。Object Studioのウェブサイトでは、企業や団体向けカスタムバージョンのオーダーも可能。その収益は全て国境なき医師団に寄付されるという。アムステルダム博物館はこのベンチの初期のメインクライアントで、すでに同博物館の中庭で利用されている。
屋外で人と会うことは、今後数カ月の生活においても欠かせない行動になる。若干目立つが、このベンチはぬれた芝生を避けるためのクールなソリューションといえるだろう。側面に何と書けばいいのか、というのが唯一の疑問ではあるが……。
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