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オノ・ヨーコ、新作をメトロポリタン美術館の入り口で公開

美術館再開に合わせ、新型コロナの大流行を受けて制作

Shaye Weaver
テキスト:
Shaye Weaver
Editor, Time Out New York
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来館者を2020年8月29日(土)から再び迎えることを記念し、メトロポリタン美術館のファサードに、新たにオノ・ヨーコが制作したバナーが設置された。

新型コロナウイルスの世界的な大流行を受け作られたこの作品のタイトルは『DREAM TOGETHER (2020)』。縦約7.3メートル、横約8メートルのシンプルな白いバナーに「DREAM」と「TOGETHER」が黒色の文字で書かれている。バナーがはためくのは美術館正面玄関。壁のくぼみに設置されたワンゲチ・ムトゥの4体の彫刻作品『The NewOnes, will free Us(2019)』に挟まれるように、左側には「DREAM」、右側には「TOGETHER」がある。

オノのバナー作品は、ジョン・レノンと始めた『IMAGINE PEACE』キャンペーンなどの作品をほうふつとさせ、白と黒の大胆な文字で励ましと平和のメッセージをシンプルに伝えている。

彼女はこれまで、ニューヨークのジャパン・ソサエティー、シルン美術館、MoMA、テート・モダン、東京都現代美術館などで幾度となく作品を発表。2009年にはヴェネチア・ビエンナーレで金獅子賞(生涯功労賞)を受賞している。現在は、ポルトガルのセラルベス現代美術館で個展が開催中だ。

メトロポリタン美術館の館長であるマックス・ホーレインは、オノのバナーについて 「団結、ポジティブであること、志を表す緊急かつ詩的なメッセージだ。今は世界がこの前代未聞の苦難、不確実性、孤立の時代からゆっくりと抜け出そうとし、行動を起こすための重要な呼びかけがアメリカ中で起こっているとき。ヨーコの『DREAM TOGETHER』は挑戦への称賛、苦しみや喪失への敬意を表すため、仲間であるニューヨーカーに希望を捨てずにつながり感じようと促している。我々の美術館は150年の間、私たちのローカル、グローバルな文化と交わることができる場所であり続けてきた。この感動的で高揚感のある作品が、全ての人に回復力と団結のシグナルを送ることを願っている」と述べている。

原文はこちら

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