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ウサギの穴から始まる不思議の国への旅は、この夏のロンドンで見逃せないイベントの一つになるはずだった。しかし、2020年6月に予定されていたヴィクトリア&アルバート博物館における「不思議の国のアリス」をテーマにした展覧会『Alice: Curiouser and Curiouser』の開催が、2021年3月末まで延期されることになった。
この展覧会は157年にわたり愛されてきた『不思議の国のアリス』の全てを網羅。展示のデザインを担当したのは、ロンドン塔でのポピーを使ったインスタレーションなどの仕事で知られるトム・パイパーだ。
展示の目玉は、ディズニーが1951年に公開したアニメ作品のために制作されたコンセプトアートの原画。また、ティム・バートンが監督した2010年公開の映画『アリス・イン・ワンダーランド』のスケッチのほか、デザイナーのコリーン・アトウッドがデザインし、ジョニー・デップが演じた帽子屋やミア・ワシコウスカが演じたアリスが着てオスカーを獲得した衣装もフィーチャー。さらに、ジョン・テニエルがルイス・キャロルの原作本のために描いた挿絵の原画、ハンター・S・トンプソンとの仕事で知られるラルフ・ステッドマンによるスケッチ、ティム・ウォーカーによる写真、ヴィヴィアン・ウエストウッドやヴィクター&ロルフによるファッションデザイン作品など、300点を超える展示物が一堂に会する。
展覧会期間は2021年3月27日(土)から12月末までの予定。ソーシャルディスタンスを確保しながらの開催になるため、十分な会期が設定されている。アリス展のチケットはまだ販売されていないが、ヴィクトリア&アルバート博物館はすでに段階的に営業を再開。現在は、訪れる時間帯を予約すれば、無料の常設展を見ることが可能だ。
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