[title]
イギリスは夏に出入国を再開して以来、多くの国から入国者(帰国するイギリス国民も含め)に、14日間の自己隔離を義務付けてきた。例外とされてきたのは、イギリス版トラベルブリッジである「トラベルコリドー」に含まれている約60カ国のいずれか(現在、日本は含まれており、ヨーロッパの主要国はほぼ除外)、あるいは共通旅行区域(アイルランド共和国、チャンネル諸島、およびマン島)からの渡航者のみだった。
しかし、2020年12月15日(火)から、ロンドンを含むイングランドへの入国者で、「コリドー」対象国以外の入国者も、検疫に必要な日数を少なくとも半分に短縮することができるようになる。ただそのためには、入国した5日後に自分自身で新型コロナウイルス検査を自費で受けなければならない。
検査には通常、65ポンド(約9,000円)から120ポンド(約1万6,700円)を要し、24〜48時間で結果が出る。つまり、検査で陽性であった場合は、入国後6日で検疫から解放されるということで、隔離期間はこれまでの半分以上短縮となるのだ。
現在、「コリドー」の一覧に含まれない国からの入国者は、どの場所で14日間の自己隔離を行うかについて申告が義務付けられている。違反した場合には、地域により480〜1000ポンド(約6万6,700〜13万9,000円)の罰金、申告を拒否する者には、最大1万ポンド(約139万円)の罰金が科せられる。
2週間の隔離中は、職場、学校、あるいはいかなる公共の施設を訪れることは許されず、必要な支援を受ける場合を除いて、訪問を受けることもできない。ちなみにこの規則は、新しく設定される検査のための隔離期間においても全て有効だ。
今、私たちはクリスマスや新年に向け指折りする日々であるが、イギリスにおける隔離期間の8日間の短縮は、多くの人々の生活にとって大きなうれしい変化だ。そして検査に必要となる費用も、自由を早く手にするために支払う対価としては十分見合うものであろう。
関連記事