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台湾と日本の独立系出版社やセレクトショップ、アーティストらが一堂に会する、アートブックの祭典『第2回 Culture & Art Book Fair in Taipei』が、2017年12月9日(土)と10日(日)に台北の華山1914文創園區にて開催された。
タイムアウト東京は出店者として初参加。当日は、タイムアウト東京マガジンの配布や、ウェブサイトから応募のあったZINE作家の作品の販売をした。第1回の開催では5000人以上が足を運んだ。今回は52ブースが出店し、開始時刻前から行列ができるなど、台湾の人々の熱気を肌で感じられた。
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会場
会場の華山1914文創園區は、日本統治時代に作られた国営の酒工場の跡地。2007年にリノベーションされ、ショップやレストラン、カフェ、映画館などが入居している。
イベントに訪れる客層は、アートブックやカルチャープロダクトに興味をもつ台湾人や日本語を学ぶ学生、アートブックやカルチャープロダクトを取り扱う台湾のショップ関係者が多い印象だった。日本からは、2010年からスタートした、日台をつなぐカルチャーマガジンLIP 離譜や、老若男女問わず多くの人が訪れ、墨田区のカルチャーハブにもなっているカフェの東向島珈琲店、オーダーノートが人気の文具専門店カキモリ、神楽坂にある書店カモメブックスなどが出店。
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東向島珈琲店
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カキモリ
なかでも、ユニークだったのは、美術家でグラフィックデザイナーの諸橋拓実と、写真家で映像作家の馮意欣によるアートプロジェクト「ファッションスナップの向こう側」。あえてファッションスナップの背景に諸橋が映り込み、ファッションとは?という問いかけをしたユニークなプロジェクトだ。写真集としてまとめた本は2日間で60部を完売させた。
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諸橋拓実(左)と馮意欣
台湾ブースには、日本の文化をメインに紹介している台湾の人気雑誌『秋刀魚』や、コーヒー店のテイクアウトカップにイラストを描き、Instagramで発信しているアーティストWHOSMING、『タッチ』など日本のアニメに大きな影響を受けたというイラストレーターのZzifan_zらが出店。
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台北在住のイラストレーターでグラフィックデザイナーのKOH BODYは、今では知る人がほとんどいないという、台湾の地方で遊ばれていたカードゲームをオリジナルデザインで復刻。ルールは麻雀がベースになっており、花札のような小さなカードには可愛らしい干支が描かれている。興味深く、立ち止まってカードゲームに参加する人たちで賑わっていた。
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Zzifan_z
人が途切れることなく盛況で幕を閉じた『Culture & Art Book Fair in Taipei』。今回の出店を通して感じたのは、商品(ZINE)の詳しいストーリーを説明することが大切だということ。特にタイムアウト東京で扱っていたZINE(ラブホテルや日本の懐かしさをテーマにした『アイネ』や、東京の街にいそうな人を描いたイラスト集『ニッパシのスケッチブック風 人間採集集』など)は、ニッチな日本に着目した作品が多かったこともある。台湾人のボランティアスタッフに協力してもらいながら背景を説明すると熱心に話を聞いてくれ、購買につながった。そして、Instagramが交流のキーになっていたことだ。出店者に話しかけるとすぐにアカウントを教えてくれたり、ブースを訪れた人たちからも聞かれることが多かった。
関連イベントとして来年3月には、日本のカフェなどが参加する、コーヒーとカルチャーをテーマにしたイベント『第2回 Culture & Coffee Festival in Taipei』が開催されるほか、第3回のブックフェアも計画されている。現地に足を運んでイベントを体験してほしい。
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山潮団/MOUNT COFFEE × USHIO CHOCOLATE
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インフォメーション haveAnice
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秋刀魚