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ポストコロナ時代における旅行のあり方について関心が高まっている。航空機内でソーシャルディスタンスを保つための座席プロトタイプを発表したイタリアのアビオンインテリアズ社などのように、世界では新しいアイディアや施策に取り組む動きが進んでいる。
アメリカの格安航空会社(LCC)、フロンティア航空は2020年5月8日(金)から、「More Room(もっとスペースを)」という座席オプションを導入する。予約時にこのオプションを選ぶと、自分の通路側、もしくは窓側の席の隣となる中央席には誰も座らないことが保証される。そのため、従来よりほかの乗客とのソーシャルディスタンスを保つことが可能になる。オプション料金は、39ドル(約4,150円)からと利用しやすいのもうれしい。
フロンティア航空のCEOバリー・ビッフルは、地元コロラド州のテレビ局によるインタビューに「もっと安心したい、座席にゆとりが欲しいというニーズに対して、我々はこの選択肢を用意した」と述べた。この座席オプションは、8月31日(月)まで提供される予定。フロンティア航空は、航空機に搭乗するすべての従業員と乗客にマスクの着用を義務付けている。
ほかの航空会社も夏に向け、乗客の安全を守るための計画を発表している。デルタ航空は1便当たりの乗客数を減らし、中央席を閉鎖する予定。サウスウエスト航空も、中央席を使わないように搭乗者数を制限すると発表している。
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