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アメリカの大手辞書サービスが選んだ今年の単語は「pandemic」

ウェブスターとDictionary.comの双方が選出

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Time Out editors
Word pandemic in dictionary
Photograph: Shutterstock
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「pandemic(パンデミック)」という英単語が、辞書関連サービス大手であるメリアム=ウェブスターとDictionary.comの両方に「今年の単語」として選ばれた。この単語と背景にある概念は、世界中の人間の生活をほぼ10カ月間支配してきたので、驚きはないだろう。

両サービスによると、「pandemic」はどちらのウェブサイトでも、今年最も検索された単語であり、 「私たちが日常的に使う言葉の形を変えた」という。

メリアム=ウェブスターによると、2020年に最もこの言葉の検索トラフィックが伸びたのは3月11日。前年度の同日の1万1806%も増えたという。​ちょうどその日に、世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスの世界的大流行を公式に宣言したのだ。​「この言葉で最も印象的なのは、それ以来10カ月間、検索ワードの上位に君臨し続けていること。『coronavirus』や『COVID-19』といった関連ワードの検索が減っているにもかかわらずだ」とプレスリリースで説明している。

言うまでもなく、「quarantine(隔離)」 「asymptomatic(無症状の)」や「coronavirus」といった関連語も、今年の検索トレンドの一部。​「COVID-19」は、パンデミックが宣言されてから、約1カ月後には正式に辞書に追加されたという。

Dictionary.comでも、同様のユーザーの行動を認識。「新型コロナウイルスが世界中で4291人の命を奪った3月11日、『pandemic』の検索数は2019年と比較して1万3575%急増。『pandemic』は、政府のブリーフィング中に使われた聞き慣れない言葉を学ぶため、メディアの見出しに嵐のように登場した言葉の意味を確認するために、たくさんのユーザーが検索した。同じ理由で『asymptomatic(無症状の)』『CDC(米国疾病予防管理センターの略称』『coronavirus』『furlough(一時解雇)』『nonessential(不要)』『quarantine(隔離)』『sanitizer(消毒剤)』なども注目された」と、プレスリリースで発表している。

さらに、両サービスが発表した2020年の人気単語リストを眺めるともっと楽しめるだろう。なぜなら、信じられないほど奇妙で、間違いなく歴史上決定的な年となる2020年のまとめのようなものだからだ。

それぞれのリストでは共通して、「defund(資金配分を停止)」「Mamba(コービー・ブライアントのニックネーム)」「malarkey(=ばかげた話、ジョー・バイデンのお気に入り単語)」「contact tracing(接触者追跡)」、そしてもちろん「Kraken(=スカンジナビアの神話上の怪獣、トランプ政権側がつかんだとされる不正選挙の証拠を示す言葉として使われた)」が含まれている。

ここ数カ月、本当にいろいろあったな、と思ってしまう単語ばかりだ。

原文はこちら

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