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ロックダウン解除後のロンドンで一つ残念なのは、交通量が再び上昇していることだ。地下鉄を使わないようにしている人も多い。どうしても起きてしまうラッシュ時の混雑を避けるためには、道路を使うことも諦め、ロンドン随一の川を行き来する船を使うのがいいのかもしれない。それを簡単にしようとしているのがUberだ。
同社は、テムズクリッパーズが運行する20隻以上のリバーボートと、パットニーからウールウィッチまでの桟橋の命名権を取得。水上交通に進出することで、ロンドンの交通網への関与を拡大する。
Uber Boat by Thames Clippersと名付けられた新サービスは、2020年夏後半にスタート予定。テムズクリッパーズはリブランドされた船を今と同じように運行する。新サービスでは、予約をUberアプリで受け付けてQRコードをかざすだけで乗船できるようになる。ほかのチャンネルでのチケット購入、コンタクトレスやオイスターカードでの乗船も引き続き可能だ。また、料金も据え置かれる。
Uberが水上交通に関わるのはこれが初めてではない。主なものとしては、2017年にクロアチアで始めた島巡りボートのサービスや2019年夏にケンブリッジで行った期間限定のパント船予約サービスが挙げられるが、通勤向けの水上交通に参画するのは初となる。Uberの北欧東欧地域担当ゼネラルマネージャーであるジェイミー・ヘイウッドは、「多くのロンドン市民は、特に通勤や通学を再スタートさせる際、新しい交通手段を探している」と新サービスの意義を強調。
テムズ・クリッパーズの共同創業者兼CEOのショーン・コリンズは、「運営22年目を迎えた今、ロックダウンから開放され、職場や学校へ復帰するロンドン市民をサポートし続けることが鍵となっている」と付け加えた。
今のところ、乗船は桟橋からのみで、運行は時刻表に沿って行われる。もしかしたら、いつかUber Taxiのような船のサービスが登場するかもしれない。
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