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北海道の先住民族であるアイヌは日本社会に欠かせない存在だ。だが、これまで歴史上では隅に追いやられていた。事実、2019年になってようやく、日本政府はアイヌが日本の先住民族であると公式に認めたのだ。
アイヌの歴史と文化の賛美、保存を目的に、ウポポイ国立アイヌ民族博物館と国立民族共生公園が2020年4月に北海道白老にオープンする。ウポポイは北海道初の国立博物館であり、日本初のアイヌ民族とアイヌ文化専門の国立博物館だ。「ウポポイ」とはアイヌ語で「大勢で歌うこと」を意味し、来場者とアイヌの歴史と文化をつなぐ架け橋になることが期待されている。
国立アイヌ民族博物館では2つのフロアを使って常設展と特別展が行われる。展示ではアイヌの遺産や言語や文化、日常生活を、日本語、英語、アイヌ語で歴史的、同時代的観点から解説する。
国立民族共生公園は体験型の野外博物館で、アイヌ文化を学びながら自然の中に浸れるのが魅力だ。そのほかにも、来場者はムックリとトンコリによる伴奏つきのアイヌ舞踊の見物や参加もでき、伝統的な木彫りやアイヌ模様の刺しゅうに挑戦したり、料理の作り方を学べる。時間が足りない場合は、フードコートで手早く食事をしたり、伝統的なアイヌの村落であるコタンを見物をするのもいいだろう。
ウポポイ国立アイヌ民族博物館と国立民族共生公園のオープンは、2020年7月12日(日)。
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