1. 曾根崎心中
    撮影:小川知子(提供:国立劇場)
  2. BUNRAKU 1st SESSION
    Photo: BUNRAKU 1st SESSION
  • ステージ

BUNRAKU 1st SESSION

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タイムアウトレビュー

日本が誇る伝統芸能で、ユネスコ世界無形文化遺産でもある人形浄瑠璃「文楽」。「国立劇場」が、文楽の入門公演「BUNRAKU 1st SESSION」と題して、近松門左衛門が生んだ名作「曾根崎心中」から「天神森の段」を上演する。醤油屋の手代・徳兵衛と遊女のお初がさまざまな不運や悪意に翻弄(ほんろう)され、心中を選び取るクライマックスだ。

今回注目されるのは、「となりのトトロ」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」など、数々のジブリ作品で美術や背景を担当したことで知られるアニメーション作家、男鹿和雄が背景画を描き、その絵を元に映像作家の山田晋平が映像を制作すること。従来とは異なる美しさの中で展開する名場面をじっくりと味わいたい。

出演は、豊竹藤太夫、豊竹靖太夫、鶴澤清志郎、鶴澤寛太郎、吉田玉助、吉田簑紫郎ほか。上演時間が短く、初心者も足を運びやすい公演で、文楽デビューしよう。

上演前には、ナビゲーターのいとうせいこう/水谷彰宏と文楽技芸員(日替わり)による解説「BUNRAKU101(ブンラク・ワン・オーワン)」が行われる。スケジュールは以下の通りだ。

23日(土)18時30分 いとうせいこう&吉田玉助
24日(日)16時 いとうせいこう&豊竹靖太夫
24日(日)18時30分 いとうせいこう&鶴澤寛太郎
25日(月)16時 水谷彰宏&豊竹藤太夫
25日(月)18時30分 水谷彰宏&鶴澤清志郎
26日(火)16時 いとうせいこう&吉田簑紫郎
26日(火)18時30分 いとうせいこう&吉田玉翔&桐竹勘介
27日(水)16時 水谷彰宏&吉田簑紫郎
27日(水)18時30分 水谷彰宏&豊竹靖太夫
28日(木)16時 水谷彰宏&鶴澤寛太郎
28日(木)18時30分 水谷彰宏&吉田玉助
29日(金)16時 いとうせいこう&鶴澤清志郎
29日(金)18時30分 いとうせいこう&豊竹藤太夫

テキスト:高橋彩子

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