レオニード・アニシモフが演出を務める、東京ノーヴイ・レパートリーシアターの長期連続公演が、中野の梅若能楽学院会館で開催。サン=テグジュペリ作『星の王子さま』をオープニング作品として、以後は年内にギリシャ悲劇『アンティゴネー』、ゴーリキー『どん底』、2020年に入ってギリシャ悲劇『メデイア』、『コーカサスの白墨の輪』が上演される。
東洋と西洋の思想を融合した、独自の演出方法で知られるアニシモフ。能の大成者として知られる世阿弥(ぜあみ)の演技哲学と、ロシアの演劇理論であるスタニスラフスキー・システムを統合した演劇は一見の価値がある。『星の王子さま』などの海外作品に、能や歌舞伎といった日本的要素を取り入れた、まったく新しい世界観を楽しむことができるだろう。