ここはスタンダードながら、ノスタルジーを感じる文具に出合える雑貨店だ。古い雑居ビルの2階に上がり、ぎぎっときしむ木の扉を開けると窓から光が差し込み、どこか懐かしい空気の漂う空間が広がっている。
「お道具箱」をコンセプトに、くすりと笑えるアイテムが所狭しと並ぶ。文具の収納や展示のためのアンティーク家具が、レトロ好きの血をうずかせる。ペン類が入った木製のガラスケースなどは、美しく歴史的価値を感じさせる。
店主の村上幸自ら、廃業する文具店や問屋などを直接巡り、デッドストックのアイテムを仕入れることも多いという。オリジナルアイテムも多数あり、中でもマスキングテープや包装紙、スタンプの品揃えには目を見張るものがある。
村上とデザイナーの植木明日子が展開している文具ブランド「水縞」の商品も見逃せない。「サンリオ」とコラボレーションした雑貨は、公式にはない独特のデザインが目を引く。ここは、全国から文具好きが訪ねてくる、小さな有名店だ。
また、2022年9月、京都・伏見に「サブロ京都店」をオープンした。