大岡山駅から徒歩2分、ターコイズブルーの外壁が目を引く人気のベーカリー「ヒンメル(Himmel)」。店主の金長暢之は、ドイツの人気ベーカリーでパン作りの技術から経営方法までを学び、その経験を生かして2008年に同店をオープンした。
自家製酵母を使用した、ライ麦全粒粉100%の「フォルコーンブロート」といった本格的なドイツパンから、菓子パン、総菜パンまで幅広く取り揃えており、地域住民を中心に多くの人々から愛されている。
レジ横の特等席に並ぶのは、同店の代名詞ともいえる「クラプフェン」。これは金長がドイツでほれ込んだ揚げパンやドーナツの一種だ。砂糖をまぶしたザクっとした外側の生地と、層状のしっとりとした中の生地が対照的で、新食感が楽しい。
クリスマスシーズンになると、開店当初から販売されている「柚子のシュトレン」が販売される。毎年味わいが洗練されており、金長の自信作だという。
ユズの果汁と皮を惜しみなく使い、伝統的なシュトーレンの甘さを爽やかな酸味でまとめた一品で、伝統的でありながら新しさを感じさせる。毎年500個近く製造される人気商品で、完売次第終了となるため、早めの購入がおすすめだ。