かりんとう専門店の小桜。その前身は、店のある観音裏エリアが花街として栄えていた時代に数多くあった料亭のひとつ、料亭福し満だ。福し満は1870年に創業。当時、界隈には100軒ほどの料亭があり、福し満にも連日芸能関係者が打ち上げなどで訪れていたそう。美空ひばりが来店したこともあったとか。そんななか、6代目女将(現社長 井田健爾の母)は、料亭のひいきの客に渡す日持ちがする手土産を探していたところ、かりんとうと出会う。太いかりんとうが主流だった当時、小桜の細いかりんとうは粋だと喜ばれたという。残念ながら料亭としての福し満はもうないが、小桜として当時の手土産文化を今に伝えている。桜が散りばめられた包装紙からは当時の華やかさが伝わり、相手の顔をほころばせそうだ。
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