昭和通りの1本裏手に構える、1590年(天正18年)創業の扇子と団扇の老舗。普段使いから冠婚葬祭、茶道用などの扇子およそ40種150点と、団扇およそ25種80点、和風小物およそ100点を常時取り揃えている。和紙、唐木、白竹で作られた伝統的な『江戸扇子』は、4,104円〜5,400円。「よき事聞く」や「とんぼ」、「ひょうたん」といった粋な絵柄と色使いが魅力だ。そのほかにも、誕生月の花のデザインを入れられる『絹扇子』など、幅広いラインナップを誇る。名入れにも対応してくれるので、ギフトにもおすすめだ。
また、さらに特筆すべきは、同店が江戸時代に浮世絵の版元を兼業していたこと。広重、初代豊国、国芳らの版木や版木画を所有しており、それらをもとに印刷した団扇『豊国木版江戸団扇』、『浮世絵 錦絵 江戸団扇』を現在も取り扱っている。作品として飾っておきたくなるような色鮮やかで美しい団扇は、海外への土産にしても喜ばれるだろう。
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