四谷三丁目駅から徒歩1分、創業は1910年(明治43年)の老舗の精肉店。通常の肉の量り売りも行うが、から揚げ、メンチカツ、チキンカツなど肉のおかずも販売し、人気だ。これらをメインにした弁当も周辺で働く会社員に好評で、昼時は行列ができることもある。
そのほかの売れ筋商品は創業時から継ぎ足したタレで作る焼き豚、そして『四谷名物コロッケ』。コロッケは、北海道産の男爵イモの中でも特にコロッケに合うものを厳選して使用。ほどよい甘みとさっぱりした後味はどこか懐かしい味わいで、一度食べるとまた思い出して食べたくなる。同店の女将であり、全国食肉検定委員会によるお肉博士1級の資格を持つ勝川拡子(かつかわ・ひろこ)の明るい接客も心地よい。
テキスト:浅野 陽子(フードライター)