最後の浮世絵師世代である落合芳幾と月岡芳年の「活躍と時代の変遷」をテーマにした展覧会が「三菱一号館美術館」で開催。
幕末を代表する浮世絵師、歌川国芳の門下で腕を磨いた2人は、良きライバルとして創作しそれぞれ人気を博していた。しかし時代は明治維新とともに大きく変容していく流れの最中にあり、それは美術の分野においても同様のことであった。2人の絵師が浮世絵の衰退を免れるべく、どう奮闘したかを画業から振り返る。展示作品は、浅井コレクションを始めとする、貴重な個人コレクションから選抜される。
なお、「三菱一号館美術館」は、2024年秋頃のリニューアルオープンのため、同展覧会を最後に大規模修繕工事に入る。長期休館前の最後の展覧会、迫力の浮世絵とともに時代の移り変わりに思いをはせてみては。