「東京都庭園美術館」で、鉄の造形で知られる青木野枝と、ガラスを用いる三嶋りつ惠が新作インスタレーションを発表する「そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ惠」展が開催。現代美術の第一線で活躍を続ける2人の作家が、同館の各所に作品を配置し、新たな視点でアールデコの装飾空間を照らし出す。
1980年代の活動当初から、鉄という素材を用いる青木。工業用の鉄板を直線や円形などのパーツに溶断、溶接し組み上げるというシンプルな作業から、空間ごと見るものを圧倒するような作品を制作している。
三嶋は1989年にイタリア・ベネチアへ移住し、ムラーノ島のガラス工房で小さな器から大きく抽象的なオブジェまで幅広いガラスの立体作品を手がける。
アールデコの館を舞台に、鉄とガラスによる作品が時を超えて響き合う本展。自然光が差し込み、時間ごとに異なる表情を見せる館内で、刻々と変化する展示風景を堪能してほしい。
なお、2025年1月22日(水)・29日(水)は、割引対象者以外は無料だが、事前予約が必要だ。
※10〜18時(11月30日、12月6・7日は20時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)/料金は1,400円、学生1,120円、65歳以上・高校生・中学生700円(第3水曜は65歳以上無料)、小学生以下および都内在住在学の中学生無料