国内外の版画を専門に収集・展示する「町田市立国際版画美術館」で、創作活動を通して独自の世界をさまよう「フラヌール(遊歩者)」ともいうべき版画家たちの作品を扱う展覧会が開催。美術評論家の相馬俊樹を企画協力に迎え、同館のコレクションの中から約150点を展示する。
本展では、伝説上の生物から身近な自然まで、多様なテーマを表現した幻想的な作品群を取り上げる。超自然的なものから人間の奥に潜むものまで、幻想が生み出すさまざまな力を紹介。描かれた不可思議なモチーフや奇妙なフォルムは、鑑賞者の想像力を刺激し、見慣れた現実までが幻想の世界に見えてくるような効果をもたらすだろう。
会期中は、エントランスホールでのピアノとバイオリンによるプロムナードコンサートや、銅版画家によるコラージュ制作のワークショップなども予定されている。広大な「芹ヶ谷(せりがや)公園」に位置する同館を、散歩がてら訪れてみてほしい。
※10~17時(入場は16時30分まで)/休館日は月曜(7月15日、8月12日は開館)、7月16日、8月13日/料金は800円、学生400円、中学生以下無料