激動の19世紀に描かれた日本絵画を鑑賞できる展示会が、六本木の「サントリー美術館」で開催。本展は「幕末の江戸画壇」「幕末の洋風画」「幕末浮世絵の世界」「激動期の絵師」の4章で構成され、当時活躍した絵師や変革を遂げた画派の作品を紹介する。
伝統的な仏画の画題に洋風の陰影法を用いた、狩野一信の「五百羅漢図」や、緻密な銅版画を得意とする安田雷洲(やすだ・らいしゅう)が描いた「危嶂懸泉図(きしようけんせんず)」など、個性的な作品を展示。そのほか、開港した横浜の西洋風俗などを主題にした、歌川派の浮世絵にも注目したい(会期中展示替えあり)。
2023年11月5日(日)には、静岡県立美術館館長の木下直之による講演会(有料)を開催。幕末の芸術を堪能しよう。