音楽家・坂本龍一の活動を継承、展開し、未来へ向けた坂本龍一像を提示する展覧会が、西新宿の「NTTインターコミュニケーションセンター(ICC)」で開催中だ。
本展は、メディアやアートの分野においても計り知れない功績を残した坂本を追悼するとともに、クリエーティブチームのライゾマティクスから、真鍋大度を共同キュレーターに起用。ストレンジループ・スタジオ、高谷史郎、ダムタイプ、毛利悠子、ライゾマティクス、リ・ウファン(李禹煥)ら、坂本と関わりのある国内外のアーティストとの作品や、坂本の残した演奏データをもとにした作品、過去のICCでの展示記録などを紹介する。
会期中、キュレーターや出品作家、ゲストによるトークやシンポジウム、上映プログラム、コンサートなども行われる予定だ。2023年3月28日に逝去した坂本と、ICCの関わりは30年以上にわたり、ICC開館10周年および20周年記念企画展も坂本(と高谷)が手がけていたほど。同館でなければ実現しなかったであろう貴重な展覧会と言える。