恵比寿の「東京都写真美術館」が所蔵する3万7000点超の所蔵作品群から、「時間旅行」をテーマにしたコレクション展を開催。今から100年前の1924年を起点に、「1924年ー大正13年」「昭和モダン街」など、5つのセクションごとに、写真や映像などを紹介する。
同館ならではと言えるセクションが「かつて ここでー「ヱビスビール」の記憶」だ。ビール醸造所があった同地の記録写真や、明治・大正・昭和初期の広告ポスター、そして1990年に工場が解体されていく姿を捉えた宮本隆司のシリーズ「建築の黙示録」から、「サッポロビール恵比寿工場」を展示する。
また本展は、1924年に宮沢賢治が刊行した「心象スケッチ 春と修羅」の序文の言葉を手がかりに展開するものでもある。戦前・戦後、そして現代と、時空を超えたイマジネーションの旅を、100年前の詩人の言葉とともに楽しんでみては。