人々の交流を生み出す地域の憩いの場として、独自に進化を遂げてきた日本の銭湯。東京都とアーツカウンシル東京による芸術と文化の祭典『Tokyo Tokyo FESTIVAL』の中核を彩る事業である『Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13』の一環として開催されているこのアートプロジェクトでは、都内にある約500の銭湯と日本を代表するアーティストとがコラボレーションし「銭湯文化」を世界に発信する。
注目は、都内4つの銭湯で展開されている銭湯絵。ペンキ絵師の田中みずき監修のもと、4ジャンルのアーティストが「2021年の東京」を切り取った作品を今回のために制作した。参加したのは、NHK Eテレの幼児番組『みいつけた!』でアートディレクションを担当する大塚いちお(弁天湯/吉祥寺)、『テルマエ・ロマエ』で広く知られる漫画家のヤマザキマリ(八幡湯/代々木八幡)、独自の方法や発想による芸術「アール・ブリュット」作品を手がける青木尊と星清美(ひだまりの泉 萩の湯/鶯谷)、グラフィックデザイナーの大原大次郎(金春湯/銀座)。作品の様子は、オンライン上でも公開されているので、実際に足を運ぶのが難しい人はぜひ公式ウェブサイトでチェックしてみよう。
そのほか、期間中はヤマザキマリが描き下ろしたのれんが東京中の銭湯を彩るほか、オリジナルの手ぬぐいが手に入るスタンプラリーも実施している(手ぬぐいの配布はなくなり次第終了)。