田中一村展 奄美の光 魂の絵画
植物を中心とした緻密な描写と独特な色彩で、唯一無二の絵画を遺した孤高の天才画家・田中一村(たなか・いっそん)。近年、再評価の声が高まっていた中での待望の大回顧展が、上野の「東京都美術館」で開催される。
わずか7歳から南画を描き始め神童と言われ、東京美術学校(現東京藝術大学)へ入学するも、2カ月で退学してしまう。その後、独学で絵を描き続けた一村は、独自の画風を追究するあまり中央画壇からは評価されず、50歳で奄美大島へ移住。
地元の紬(つむぎ)工場で染色工として働いては資金をため、絵画制作に没頭する暮らしを晩年まで続けた。本展は、奄美大島の「田中一村記念美術館」が全面協力し、幼年期の作品から最晩年に奄美で描かれた傑作まで、200点を超える作品と多くの新資料から一村の生涯に迫る。
2024年最も注目されている展覧会の一つを見逃さないでほしい。
※9時30分~17時30分(金曜は20時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)/料金は前売り1,800円、65歳以上1,300円、学生1,100円/当日2,000円、65歳以上1,500円、学生1,300円