大正ロマンを象徴する画家で詩人の竹久夢二の生誕140年・没後90年を記念した企画展が、目黒の「東京都庭園美術館」で開催される。
夢二は画業にとどまらず、詩や童謡の創作、封筒や絵はがきなどのデザイン、本の装丁や楽譜の表紙絵など、多彩な芸術活動を展開した。「あらゆる図案、文案、美術装飾」を請け負う「どんたく図案社」の企画や、生活と美術を結ぶことを理念とした「榛名山美術研究所」の建設など、生涯を通じて人々の暮らしを彩ることに関心を向けていた。
東京都庭園美術館は1933(昭和8)年に完成しているが、建築や室内装飾には、夢二が活躍していた過去時代の意匠や空気感がそこはかとなく感じられる。暮らしの中の美を体現する邸宅空間で、夢二の作品世界を堪能できる貴重な機会だ。また、会期中にきものを着て来館すると当日券を
※10~18時(入場は閉場の30分前まで)/定休日は月曜(7月15日、8月12日は開館) /料金は1,400円、学生1,120円、65歳以上・中学・高校生700円、小学生以下無料