世界最大の美の宝庫「ルーヴル美術館」から、貴重な銅版画(カルコグラフィー)コレクションが八王子市夢美術館に集結する。
カルコグラフィーとはギリシャ語で「銅板に描かれたもの」を意味し、ルーヴルでは銅版画と原版を保存し、版画を掘る「カルコグラフィー室」を表す。その起源はルイ14世がフランス王家の偉大さを普及するため、建築物や芸術作品などを銅版画によって記録し、メディア媒体として機能させたことから始まる。
1797年には現在の国立カルコグラフィー室となり、版画技法の保存と名画の版画化に寄与した。さらに20世紀に入ると、現代作家による新作が加わることでコレクションはさらに充実し、その数は約1万3000点に上る。
会場では、ラファエロやダヴィンチ、レンブラントなどの絵画や絢爛な建築物の銅版画約100点が紹介される。現在まで受け継がれたカルコグラフィーの知られざる魅力を発見してみては。
※10〜19時(入館は閉館の30分前まで)/休館日は月曜(祝日の場合は開館、翌火曜が休館)/観覧料は800円、高校生以上・65歳以上400円、中学生以下無料