建築家の魚谷繁礼による展覧会が開催。京都をはじめ各都市の構成に関するリサーチをベースに、魚谷が手がけた都市と建築に関する実施プロジェクトについて紹介する。
魚谷は、歴史的街並みが消滅の危機にある京都で、町家だけでなく路地や地割りなどの建築遺構を継承する活動を続けている。例えば「コンテナ町家」は、長屋の一角を鉄骨フレームで覆いコンテナユニットと組み合わせ、路地を残しつつも現代的なニーズに応えた。
多様な手法と現代的な技術を用いて歴史性や地域性に編み込むことで、生きた都市遺構として次の100年に継承し豊かな未来を作ることに注力している。さらに本展では、京都・五條地域で取り壊されることとなった「お茶屋建築」の軸組を、東京・乃木坂に移設して展示。変わりゆく京の街並みのように、別所で再構築することの優位性について来場者とともに考えていく。
※11~18時(入場は閉場の30分前まで)/定休日は月曜・祝日/入場は無料